随時−選ぶ−
随時、タレントを募集しています。そんな文章をどこかで見たことがありますか?事務所を探している人は、見たことがあると思います。小さな事務所のホームページには、よく掲載されていますね。では、随時とは、どのようなことなのでしょうか?
勘違いして欲しくないのは、「誰でも入れます。」ということでは、ありません。逆です。誰でも入れないので随時なのです。
随時募集のメリットは、いつでも応募できるということです。これは、大きなメリットです。時期を気にしてては、縁も何もありません。応募できないは、見てもらえないのですから。どんなに最悪でも、随時募集は事務所の誰かには見てもらえます。そこは大きなメリットです。そこで、すばらしいタレントだとしたら、すぐに合格でしょう。ですが、すばらしいタレントでしたら、いきなり随時募集に書類は出しませんね。別の方法でオーディションに合格されているはずですから。
では、デメリットはなんでしょうか?一見、随時募集とあって、いつでも応募できることはメリットだけで、デメリットはないように見えます。ですが、他人と比べられないのはデメリットです。2人の募集があって、1番、2番と希望順に番号がつけられるのは、想像ができます。では、1人だけの応募ではどうでしょうか?他人と比べられないので、応募者の書類だけの判断になります。ハードルは書類を見た人の基準ですので、高いです。つまり、受かりにくいのです。では、自分以外の書類と比べる場合、次に書類が来るのは、いつかわかりません。締め切りがないのですから。結果が、いつにくるかわかりません。1週間かもしれないですし、1ヶ月、半年かもしれません。そのころには、「どんな事務所だったっけ?」になってしまう可能性が高いです。やる気もなくなってしまいます。その点を考えたら、随時募集は、とてもハードルが高い募集なのです。